diff options
Diffstat (limited to 'man/ja')
-rw-r--r-- | man/ja/deb-old.pod | 67 | ||||
-rw-r--r-- | man/ja/dpkg-distaddfile.pod | 96 | ||||
-rw-r--r-- | man/ja/dpkg-split.pod | 217 | ||||
-rw-r--r-- | man/ja/dpkg.cfg.pod | 53 | ||||
-rw-r--r-- | man/ja/dselect.cfg.pod | 53 | ||||
-rw-r--r-- | man/ja/update-alternatives.pod | 466 |
6 files changed, 952 insertions, 0 deletions
diff --git a/man/ja/deb-old.pod b/man/ja/deb-old.pod new file mode 100644 index 0000000..d34189e --- /dev/null +++ b/man/ja/deb-old.pod @@ -0,0 +1,67 @@ + + ***************************************************** + * GENERATED FILE, DO NOT EDIT * + * THIS IS NO SOURCE FILE, BUT RESULT OF COMPILATION * + ***************************************************** + +This file was generated by po4a(7). Do not store it (in VCS, for example), +but store the PO file used as source file by po4a-translate. + +In fact, consider this as a binary, and the PO file as a regular .c file: +If the PO get lost, keeping this translation up-to-date will be harder. + +=encoding UTF-8 + +=head1 名前 + +deb-old - 旧 Debian バイナリパッケージ形式 + +=head1 書式 + +I<filename>B<.deb> + +=head1 説明 + +B<.deb> 形式は Debian バイナリパッケージのファイル形式である。このマニュアルでは、Debian 0.93 以前に使用されていた +B<旧>形式について説明する。新しい形式の詳細については B<deb>(5) を参照のこと。 + +=head1 フォーマット + +ファイルには 2 行の ASCII テキストによる形式情報があり、それに 2 つの gzip 圧縮された ustar ファイルが続く。 + +1 行目は 8 桁にそろえた形式のバージョン番号であり、旧形式のアーカイブはすべて B<0.939000> である。 + +2 行目はひとつ目の gzip 圧縮 tar ファイルの大きさを意味する (0 から始まらない) 十進数の数値文字列である。 + +それぞれの行の終わりには改行文字がひとつ置かれる。 + +1 番目の tar ファイルは、制御情報を含む幾つかの平文ファイルからなる。中核となる制御情報を含む B<control> ファイルは必須である。 + +In some very old archives, the files in the control tarfile may optionally +be in a B<DEBIAN> subdirectory. In that case, the B<DEBIAN> subdirectory +will be in the control tarfile too, and the control tarfile will have only +files in that directory. Optionally the control tarfile may contain an entry +for ‘B<.>’, that is, the current directory. + +2 番目の gzip 圧縮 tar +ファイルはインストールされるファイルのアーカイブであり、インストールされるシステムのルートディレクトリからの相対パス名が格納されている。パス名の先頭にスラッシュ(/)はない。 + +=head1 関連項目 + +B<deb>(5), B<dpkg-deb>(1), B<deb-control>(5). + + +=head1 翻訳者 + +高橋 基信 <monyo@monyo.com>. +喜瀬 浩 <kise@fuyuneko.jp>. +関戸 幸一 <sekido@mbox.kyoto-inet.or.jp>. +鍋谷 栄展 <nabe@debian.or.jp>. +倉澤 望 <nabetaro@debian.or.jp>. +石川 睦 <ishikawa@linux.or.jp>. +鵜飼 文敏 <ukai@debian.or.jp>. +中野 武雄 <nakano@apm.seikei.ac.jp>. + +=head1 翻訳校正 + +Debian JP Documentation ML <debian-doc@debian.or.jp>. diff --git a/man/ja/dpkg-distaddfile.pod b/man/ja/dpkg-distaddfile.pod new file mode 100644 index 0000000..bdc6044 --- /dev/null +++ b/man/ja/dpkg-distaddfile.pod @@ -0,0 +1,96 @@ + + ***************************************************** + * GENERATED FILE, DO NOT EDIT * + * THIS IS NO SOURCE FILE, BUT RESULT OF COMPILATION * + ***************************************************** + +This file was generated by po4a(7). Do not store it (in VCS, for example), +but store the PO file used as source file by po4a-translate. + +In fact, consider this as a binary, and the PO file as a regular .c file: +If the PO get lost, keeping this translation up-to-date will be harder. + +=encoding UTF-8 + +=head1 名前 + +dpkg-distaddfile - debian/files にエントリを追加する + +=head1 書式 + +B<dpkg-distaddfile> [I<option>...] I<filename section priority> + +=head1 説明 + +B<dpkg-distaddfile> は B<debian/files> にファイル名のエントリを追加する。 + +このコマンドは、B<.changes> ファイル用に、オプション以外の引数として filename, section, priority という 3 +つの引数をとる。 + +filename は B<dpkg-genchanges> が想定するディレクトリ、通常 B<..> +からの相対パスで指定する。B<dpkg-distaddfile> 実行時のカレントディレクトリからの相対パスではない。 + +=head1 オプション + +=over + +=item B<-f>I<files-list-file> + +B<debian/files> の代わりにこのファイルに記載されたファイルのリストを読み書きする。 + +=item B<-?>, B<--help> + +利用方法を表示して終了する。 + +=item B<--version> + +バージョン情報を表示して終了する。 + +=back + +=head1 環境変数 + +=over + +=item B<DPKG_COLORS> + +Sets the color mode (since dpkg 1.18.5). The currently accepted values are: +B<auto> (default), B<always> and B<never>. + +=item B<DPKG_NLS> + +If set, it will be used to decide whether to activate Native Language +Support, also known as internationalization (or i18n) support (since dpkg +1.19.0). The accepted values are: B<0> and B<1> (default). + +=back + +=head1 ファイル + +=over + +=item B<debian/files> + +アップロードの準備の一部をなす、生成されたファイルのリスト。B<dpkg-distaddfile> により、ファイルを追加することができる。 + +=back + +=head1 関連項目 + +B<deb-src-files>(5). + + +=head1 翻訳者 + +高橋 基信 <monyo@monyo.com>. +喜瀬 浩 <kise@fuyuneko.jp>. +関戸 幸一 <sekido@mbox.kyoto-inet.or.jp>. +鍋谷 栄展 <nabe@debian.or.jp>. +倉澤 望 <nabetaro@debian.or.jp>. +石川 睦 <ishikawa@linux.or.jp>. +鵜飼 文敏 <ukai@debian.or.jp>. +中野 武雄 <nakano@apm.seikei.ac.jp>. + +=head1 翻訳校正 + +Debian JP Documentation ML <debian-doc@debian.or.jp>. diff --git a/man/ja/dpkg-split.pod b/man/ja/dpkg-split.pod new file mode 100644 index 0000000..4e3236a --- /dev/null +++ b/man/ja/dpkg-split.pod @@ -0,0 +1,217 @@ + + ***************************************************** + * GENERATED FILE, DO NOT EDIT * + * THIS IS NO SOURCE FILE, BUT RESULT OF COMPILATION * + ***************************************************** + +This file was generated by po4a(7). Do not store it (in VCS, for example), +but store the PO file used as source file by po4a-translate. + +In fact, consider this as a binary, and the PO file as a regular .c file: +If the PO get lost, keeping this translation up-to-date will be harder. + +=encoding UTF-8 + +=head1 名前 + +dpkg-split - Debian パッケージアーカイブの分割/統合ツール + +=head1 書式 + +B<dpkg-split> [I<option>...] I<command> + +=head1 説明 + +B<dpkg-split> は Debian +バイナリパッケージのファイルを小さいパートに分割したり、それらを再度統合したりするツールであり、フロッピーディスクのような容量の小さい媒体上に、サイズの大きいパッケージファイルを保管できるようにする。 + +これは、B<--split>, B<--join>, B<--info> オプションを手動で指定することにより行われる。 + +B<dpkg-split> には B<--auto> +オプションにより実行される自動モードも備わっている。自動モードでは、存在しているがまだ統合されていないパートのキューを管理することで、すべてのパートが確認できた時点でそれらを統合する。キューの管理は、B<--listq> +および B<--discard> オプションで行うことができる。 + +分割、統合、キューイング処理のいずれも、標準出力に有用なメッセージを出力する。これらは無視しても問題ない。 + +=head1 コマンド + +=over + +=item B<-s>, B<--split> I<complete-archive> [I<prefix>] + +単一の Debian バイナリパッケージを幾つかのパートに分割する。 + +各パートは、I<prefix>B<.>I<N>B<of>I<M>B<.deb> のように名づけられる。ここで、I<N> は 1 +から始まるパート番号であり、I<M> はパートの総数である (いずれも 10 進数である)。 + +I<prefix> が指定されていない場合は、I<complete-archive> ファイル名が、ディレクトリ部分も含めて用いられるが、末尾の +B<.deb> 部分は削除される。 + +=item B<-j>, B<--join> I<part>... + +パッケージファイルのパート群を集約して、分割前のオリジナルファイルに統合する。 + +引数として指定された各パートのファイルは、オリジナルのバイナリファイルのすべてのパートを含んでいること。パートを順番に並べて指定する必要はないが、同じパートのファイルを複数回指定することはできない。 + +各パートは分割時に指定されたサイズが同一である必要がある。これは、通常各パートが単一の B<dpkg-split --split> +の実行から生成されることを意味する。 + +パートのファイル名は、統合処理において重要ではない。 + +生成されたファイルは、デフォルトで I<package>B<_>I<version>B<_>I<arch>B<.deb> というファイル名になる。 + +=item B<-I>, B<--info> I<part>... + +パートのファイルに関する情報を人が読みやすい形式で表示する。バイナリパッケージのパート以外のファイルが引数で指定された場合は、それを指摘するメッセージを +(標準出力に) 代わりに表示する。 + +=item B<-a>, B<--auto -o> I<complete-output part> + +自動的にパートをキューイングして、可能であればパッケージを再統合する。 + +I<part> で指定されたパートが検査され、同じパッケージファイルのパートのキューにあるパッケージの別のパート (もしあれば) と比較される。 + +I<part> が属するパッケージファイルのすべてのパートが利用可能な場合、パッケージは統合され、I<complete-output> に書き出される +(ファイルが既存の場合もエラーとはならないが、通常は推奨されない)。 + +それ以外の場合、I<part> がキューにコピーされ、I<complete-output> は作成されない。 + +I<part> が分割されたバイナリパッケージのパート以外の場合、B<dpkg-split> は戻り値 B<1> +で終了する。何らかのトラブルが発生した場合、戻り値 B<2> で終了する。 + +B<--auto> を使用する場合、B<--output> もしくは B<-o> オプションも指定すること +(これを必須にしないと、呼び出したプログラムが出力ファイル名を知る術がなくなってしまう)。 + +=item B<-l>, B<--listq> + +統合されるパッケージのキューの内容を一覧表示する。 + +キューにパートが存在している各パッケージファイルについて、パッケージ名とキューにあるパート、キューに格納されているバイト数が出力される。 + +=item B<-d>, B<--discard> [I<package>...] + +パッケージの残りのパートが揃うまでキューに格納されているパートをキューから削除する。 + +I<package> が指定されなかった場合、キューは完全に消去される。何らかのパッケージが指定された場合、そのパッケージのパートのみが削除される。 + +=item B<-?>, B<--help> + +利用方法を表示して終了する。 + +=item B<--version> + +バージョン情報を表示して終了する。 + +=back + +=head1 オプション + +=over + +=item B<--depotdir> I<directory> + +自動的な統合を待っているパートのキューが置かれているディレクトリを指定する。デフォルトは B<%ADMINDIR%> である。 + +=item B<-S>, B<--partsize> I<kibibytes> + +ファイル分割の際のパートの最大サイズを kibibyte (1024 byte) 単位で指定する。デフォルトは 450 KiB である。 + +=item B<-o>, B<--output> I<complete-output> + +統合の際の出力ファイル名を指定する。 + +これは、(B<--join> による) 手動統合の際のデフォルトのファイル名に優先する。また、(B<--auto> による) +自動でのキューイングおよび統合の際には必須である。 + +=item B<-Q>, B<--npquiet> + +自動でのキューイングおよび統合が行われる際、B<dpkg-split> は通常バイナリパッケージのパートでない I<part> +が指定されるとメッセージを出力するが、このオプションによりメッセージが抑止され、B<dpkg> +のようなプログラムがパッケージの分割や統合を扱う際に、余計なメッセージを出力することが避けられる。 + +=item B<--msdos> + +Forces the output filenames generated by B<--split> to be MSDOS-compatible. + +これにより、入力ファイル名から生成されたデフォルト値の prefix、引数として指定された prefix +いずれもが切り詰められる。英数字は小文字にされ、プラス記号は B<x> に置き換えられ、その他の文字は破棄される。 + +必要な切り詰めが行われた結果として、I<prefixN>B<of>I<M>B<.deb> 形式のファイル名が生成される。 + +=back + +=head1 終了ステータス + +=over + +=item B<0> + +要求された分割、統合、その他のコマンドは成功した。B<--info> +コマンドはファイルがバイナリパッケージのパートでなかった場合も含め、成功としてカウントする。 + +=item B<1> + +B<--auto> の場合のみ発生し、I<part> ファイルがバイナリパッケージのパートではなかったことを示す。 + +=item B<2> + +Fatal or unrecoverable error due to invalid command-line usage, a file that +looked like a package part file but was corrupted, or interactions with the +system, such as accesses to the database, memory allocations, etc. + +=back + +=head1 環境変数 + +=over + +=item B<DPKG_COLORS> + +Sets the color mode (since dpkg 1.18.5). The currently accepted values are: +B<auto> (default), B<always> and B<never>. + +=item B<SOURCE_DATE_EPOCH> + +If set, it will be used as the timestamp (as seconds since the epoch) in the +B<deb-split>(5)'s B<ar>(5) container. + +=back + +=head1 ファイル + +=over + +=item I<%ADMINDIR%/parts> + +パートを構成するファイルが自動統合を待機するデフォルトのキューディレクトリ。 + +このディレクトリ内のファイル名は B<dpkg-split> +の内部形式となっており、その他のプログラムから参照されることを想定していない。いかなる場合もファイル名の形式に依存すべきではない。 + +=back + +=head1 バグ + +キューにあるパッケージの詳細は、キューディレクトリを自分で調べない限り確認することができない。 + +ファイルがバイナリパッケージのパートかどうかを簡単に確認する手段が存在しない。 + +=head1 関連項目 + +B<deb>(5), B<deb-control>(5), B<dpkg-deb>(1), B<dpkg>(1). + + +=head1 翻訳者 + +高橋 基信 <monyo@monyo.com>. +喜瀬 浩 <kise@fuyuneko.jp>. +関戸 幸一 <sekido@mbox.kyoto-inet.or.jp>. +鍋谷 栄展 <nabe@debian.or.jp>. +倉澤 望 <nabetaro@debian.or.jp>. +石川 睦 <ishikawa@linux.or.jp>. +鵜飼 文敏 <ukai@debian.or.jp>. +中野 武雄 <nakano@apm.seikei.ac.jp>. + +=head1 翻訳校正 + +Debian JP Documentation ML <debian-doc@debian.or.jp>. diff --git a/man/ja/dpkg.cfg.pod b/man/ja/dpkg.cfg.pod new file mode 100644 index 0000000..78bf12a --- /dev/null +++ b/man/ja/dpkg.cfg.pod @@ -0,0 +1,53 @@ + + ***************************************************** + * GENERATED FILE, DO NOT EDIT * + * THIS IS NO SOURCE FILE, BUT RESULT OF COMPILATION * + ***************************************************** + +This file was generated by po4a(7). Do not store it (in VCS, for example), +but store the PO file used as source file by po4a-translate. + +In fact, consider this as a binary, and the PO file as a regular .c file: +If the PO get lost, keeping this translation up-to-date will be harder. + +=encoding UTF-8 + +=head1 名前 + +dpkg.conf - dpkg の設定ファイル + +=head1 説明 + +This file contains default options for dpkg. Each line contains a single +option which is exactly the same as a normal command line option for dpkg +except for the leading hyphens which are not used here. Quotes surrounding +option values are stripped. Comments are allowed by starting a line with a +hash sign (‘B<#>’). + +=head1 ファイル + +I<%PKGCONFDIR%/dpkg.cfg.d/[0-9a-zA-Z_-]*> + +I<%PKGCONFDIR%/dpkg.cfg> + +I<~/.dpkg.cfg> + +=head1 関連項目 + +B<dpkg>(1). + + +=head1 翻訳者 + +高橋 基信 <monyo@monyo.com>. +喜瀬 浩 <kise@fuyuneko.jp>. +関戸 幸一 <sekido@mbox.kyoto-inet.or.jp>. +鍋谷 栄展 <nabe@debian.or.jp>. +倉澤 望 <nabetaro@debian.or.jp>. +石川 睦 <ishikawa@linux.or.jp>. +鵜飼 文敏 <ukai@debian.or.jp>. +中野 武雄 <nakano@apm.seikei.ac.jp>. + +=head1 翻訳校正 + +Debian JP Documentation ML <debian-doc@debian.or.jp>. diff --git a/man/ja/dselect.cfg.pod b/man/ja/dselect.cfg.pod new file mode 100644 index 0000000..dcd92b1 --- /dev/null +++ b/man/ja/dselect.cfg.pod @@ -0,0 +1,53 @@ + + ***************************************************** + * GENERATED FILE, DO NOT EDIT * + * THIS IS NO SOURCE FILE, BUT RESULT OF COMPILATION * + ***************************************************** + +This file was generated by po4a(7). Do not store it (in VCS, for example), +but store the PO file used as source file by po4a-translate. + +In fact, consider this as a binary, and the PO file as a regular .c file: +If the PO get lost, keeping this translation up-to-date will be harder. + +=encoding UTF-8 + +=head1 名前 + +dselect.cfg - dselect の設定ファイル + +=head1 説明 + +This file contains default options for dselect. Each line contains a single +option which is exactly the same as a normal command line option for dselect +except for the leading hyphens which are not used here. Quotes surrounding +option values are stripped. Comments are allowed by starting a line with a +hash sign (‘B<#>’). + +=head1 ファイル + +I<%PKGCONFDIR%/dselect.cfg.d/[0-9a-zA-Z_-]*> + +I<%PKGCONFDIR%/dselect.cfg> + +I<~/.dselect.cfg> + +=head1 関連項目 + +B<dselect>(1) + + +=head1 翻訳者 + +高橋 基信 <monyo@monyo.com>. +喜瀬 浩 <kise@fuyuneko.jp>. +関戸 幸一 <sekido@mbox.kyoto-inet.or.jp>. +鍋谷 栄展 <nabe@debian.or.jp>. +倉澤 望 <nabetaro@debian.or.jp>. +石川 睦 <ishikawa@linux.or.jp>. +鵜飼 文敏 <ukai@debian.or.jp>. +中野 武雄 <nakano@apm.seikei.ac.jp>. + +=head1 翻訳校正 + +Debian JP Documentation ML <debian-doc@debian.or.jp>. diff --git a/man/ja/update-alternatives.pod b/man/ja/update-alternatives.pod new file mode 100644 index 0000000..ecf5a7c --- /dev/null +++ b/man/ja/update-alternatives.pod @@ -0,0 +1,466 @@ + + ***************************************************** + * GENERATED FILE, DO NOT EDIT * + * THIS IS NO SOURCE FILE, BUT RESULT OF COMPILATION * + ***************************************************** + +This file was generated by po4a(7). Do not store it (in VCS, for example), +but store the PO file used as source file by po4a-translate. + +In fact, consider this as a binary, and the PO file as a regular .c file: +If the PO get lost, keeping this translation up-to-date will be harder. + +=encoding UTF-8 + +=head1 名前 + +update-alternatives - シンボリックリンクを管理してデフォルトのコマンドを決定する + +=head1 書式 + +B<update-alternatives> [I<option>...] I<command> + +=head1 説明 + +B<update-alternatives> は Debian の alternatives +システムを構成するシンボリックリンクを生成・削除・管理したり、リンクの情報を表示したりするツールである。 + +同一の、あるいは類似の機能を持つ複数のプログラムを一つのシステムに同時にインストールし、共存させることができる。例えば多くのシステムでは、複数のテキストエディタを共存させている。これにより、システムのユーザは好みに応じて別々のエディタを使うことができるようになる。しかしプログラムからすると、特に指定がなかったときにどのエディタを起動すれば良いのかという、なかなか難しい問題を抱えることになる。 + +Debian の alternatives +システムは、この問題を解決するためのものである。互いに置き換え可能な機能を提供する全てのファイルは、ファイルシステム中の「一般名 (generic +name)」を共有する。その一般名が実際にどのファイルを参照するかは、 alternatives +システムとシステム管理者とが決定する。例えば、テキストエディタである B<ed>(1) と B<nvi>(1) +の両方がシステムにインストールされていたとすると、一般名である I</usr/bin/editor> は、デフォルトでは I</usr/bin/nvi> +を参照する。システム管理者はこれを上書きし、 I</usr/bin/ed> +を参照させるようにすることもできる。こうすると、その後明示的な設定がなければ、 alternatives システムはその設定を変更しない。 + +一般名は、選ばれた「選択肢 (alternative)」への直接のシンボリックリンクではなく、 I<alternatives> I<ディレクトリ> +にある名前へのシンボリックリンクになっており、その名前が実際に参照されるファイルへのシンボリックリンクになっている。こうなっている理由は、システム管理者による変更を +I<%CONFDIR%> ディレクトリ以下で完結させるためである。なぜこうするのが良いかについては FHS に説明がある。 + +When each package providing a file with a particular functionality is +installed, changed or removed, B<update-alternatives> is called to update +information about that file in the alternatives system. +B<update-alternatives> is usually called from the following Debian package +maintainer scripts, B<postinst> (configure) to install the alternative and +from B<prerm> and B<postrm> (remove) to remove the alternative. B<Note:> in +most (if not all) cases no other maintainer script actions should call +B<update-alternatives>, in particular neither of B<upgrade> nor +B<disappear>, as any other such action can lose the manual state of an +alternative, or make the alternative temporarily flip-flop, or completely +switch when several of them have the same priority. + +複数の選択肢を同期させ、グループとして変更すると便利なことが多い。例えば B<vi>(1) +エディタのいろいろな派生システムが同時にインストールされていたとすると、 I</usr/share/man/man1/vi.1> が参照する man +ページは、 I</usr/bin/vi> が参照する実行ファイルに対応しているべきであろう。 B<update-alternatives> は、 +I<master> リンクと I<slave> リンクによってこれを取り扱う。 master が変更されると、それに関連づけされた各 slave +も同時に変更される。 master リンクとそれに関連づけされた slave とは、 I<リンクグループ> を形成する。 + +各リンクグループは、いかなる時点においても、 automatic または manual の 2 つのモードのいずれかにある。グループが +automatic モードにある場合は、パッケージのインストール・削除の際にリンクを更新するか、どのように更新するかは、 alternatives +システムが自動的に決定する。 manual モードでは、 alternatives システムは (何らかの問題が発生した場合を除き) +リンクを変更せず、システム管理者の行った設定が保持される。 + +リンクグループがシステムに導入されると、まず automatic モードとして機能する。システム管理者がその設定を変更すると、次に +B<update-alternatives> がリンクグループに対して実行されたときに変更が認識され、そのリンクグループは自動的に manual +モードに切り換わる。 + +各選択肢は I<priority> 属性を持っている。リンクグループが automatic モードにあるときは、 I<priority> +のもっとも高いものが、そのグループのメンバーが参照する選択肢になる。 + +When using the B<--config> option, B<update-alternatives> will list all of +the choices for the link group of which given I<name> is the master +alternative name. The current choice is marked with a ‘*’. You will then +be prompted for your choice regarding this link group. Depending on the +choice made, the link group might no longer be in I<auto> mode. You will +need to use the B<--auto> option in order to return to the automatic mode +(or you can rerun B<--config> and select the entry marked as automatic). + +非対話的に設定をしたい場合は B<--set> オプションを代わりに使用する (以下を参照)。 + +同一のファイルを提供する異なるパッケージは、これを B<協調して> 行う必要がある。言い換えると、こうした場合、関連するパッケージのすべてで +B<update-alternatives> の使用が必須となる。B<update-alternatives> +機構を使用していないパッケージのファイルを上書きすることはできない。 + +=head1 用語 + +B<update-alternatives> の動作は極めて複雑なので、ここでいくつかの固有の用語を説明し、動作の理解の助けとしたい。 + +=over + +=item 一般名 (generic name / alternative link) + +I</usr/bin/editor> のような名前。 alternatives システムによって、類似の機能を持つ複数のファイルのいずれかを参照する。 + +=item 選択肢名 (alternative name) + +alternatives ディレクトリに存在するシンボリックリンク名 + +=item 選択肢 (alternative / alternative path) + +ファイルシステム中の特定ファイルの名称、alternatives システムによって、一般名からのアクセスが可能となる。 + +=item alternatives ディレクトリ + +シンボリックリンクを保持するディレクトリ。デフォルトは I<%CONFDIR%/alternatives>。 + +=item administrative ディレクトリ + +B<update-alternatives> の状態情報を保持するディレクトリ。デフォルトは +I</var/lib/dpkg/alternatives>。 + +=item リンクグループ + +関連するシンボリックリンクのセットで、グループ単位での更新を行うためのもの。 + +=item master リンク + +リンクグループに属する選択肢のリンクで、グループ内の他のリンクの設定を決定するもの。 + +=item slave リンク + +リンクグループに属する選択肢のリンクで、 master リンクの設定によって設定されるもの。 + +=item automatic モード + +リンクグループが automatic モードにある場合、alternatives システムは、グループ内の各リンクが priority +のもっとも高い選択肢を参照することを担保する。 + +=item manual モード + +リンクグループが manual モードにある場合、alternatives システムはシステム管理者の行った設定を一切変更しない。 + +=back + +=head1 コマンド + +=over + +=item B<--install> I<link name path priority> [B<--slave> I<link name path>]... + +選択肢のグループをシステムに追加する。I<link> は master リンクの一般名、I<name> は alternatives +ディレクトリにおけるシンボリックリンクの名前、 I<path> は master リンクとなる選択肢の名前となる。B<--slave> +オプションに続く引数は、alternatives ディレクトリでの一般名およびシンボリックリンクの名前と slave +リンクとなる選択肢のパスの順となる。B<--slave> オプションと、それにに続く 3 +つの引数のセットは、いくつ設定してもよく、まったく設定しないこともできる。master +となる選択肢は必ず存在している必要があり、存在していない場合は失敗となるが、slave +の選択肢がインストールされていない場合は、(依然として警告が表示されるものの) 対応する slave +の選択肢のリンクが単にインストールされないだけである。選択肢のリンクがインストールされるパスに、何らかの実ファイルがインストールされている場合、B<--force> +が指定されない限り、それらのファイルは保持される。 + +指定された選択肢の名前が既に alternatives +システム内に存在している場合、与えられた情報は、グループに対する新たな選択肢として追加される。それ以外の場合は、与えられた情報を用いて、新しいグループが +automatic モードで追加される。グループが automatic モードにあり、新たに追加された選択肢の priority +がそのグループに対してインストールされている他の選択肢のものより高い場合、シンボリックリンクは新たに追加された選択肢を参照するように更新される。 + +=item B<--set> I<name path> + +Set the program I<path> as alternative for I<name>. This is equivalent to +B<--config> but is non-interactive and thus scriptable. + +=item B<--remove> I<name path> + +(master の) 選択肢とそれに関連する全ての slave リンクを削除する。 I<name> は alternatives +ディレクトリ内の名前であり、 I<path> は I<name> のリンク先に指定されうるファイル名の絶対パスである。 I<name> が実際に +I<path> にリンクされている場合には、 I<name> は他の適切な選択肢を参照するよう更新される (グループは automatic +モードに戻される) が、そのような選択肢が残っていなければ削除される。関連する slave リンクも対応して更新 (削除) される。 I<name> +が現在その I<path> を参照していなければ、リンクの変更は行われない。その選択肢の情報が削除されるだけである。 + +=item B<--remove-all> I<name> + +すべての選択肢と、それに関連するすべての slave リンクを削除する。 I<name> は、alternatives ディレクトリ内の名前である。 + +=item B<--all> + +すべての選択肢に対して B<--config> を呼び出す。これは B<--skip-auto> と組み合わせることで、automatic +モードで設定されていないすべての選択肢を確認、設定する際に有用である。問題のある選択肢も表示される。問題のある選択肢をすべて修正するためには B<yes +'' | update-alternatives --force --all> を実行すればよい。 + +=item B<--auto> I<name> + +I<name> で指定される選択肢のリンクグループを、automatic モードに変更する。この処理を行う際に、master +のシンボリックリンクと対応する各 slave は、現在インストールされている選択肢のうち、もっとも priority +の高いものを参照するように更新される。 + +=item B<--display> I<name> + +Display information about the link group. Information displayed includes +the group's mode (auto or manual), the master and slave links, which +alternative the master link currently points to, what other alternatives are +available (and their corresponding slave alternatives), and the highest +priority alternative currently installed. + +=item B<--get-selections> + +List all master alternative names (those controlling a link group) and +their status (since version 1.15.0). Each line contains up to 3 fields +(separated by one or more spaces). The first field is the alternative name, +the second one is the status (either B<auto> or B<manual>), and the last one +contains the current choice in the alternative (beware: it's a filename and +thus might contain spaces). + +=item B<--set-selections> + +Read configuration of alternatives on standard input in the format generated +by B<--get-selections> and reconfigure them accordingly (since version +1.15.0). + +=item B<--query> I<name> + +Display information about the link group like B<--display> does, but in a +machine parseable way (since version 1.15.0, see section B<QUERY FORMAT> +below). + +=item B<--list> I<name> + +リンクグループのすべての対象を表示する。 + +=item B<--config> I<name> + +リンクグループで利用可能なすべての選択肢を表示し、対話的に選択肢の 1 つを選択できるようにする。これにより、リンクグループが更新される。 + +=item B<--help> + +利用方法を表示して終了する。 + +=item B<--version> + +バージョン情報を表示して終了する。 + +=back + +=head1 オプション + +=over + +=item B<--altdir> I<directory> + +Specifies the alternatives directory, when this is to be different from the +default. Defaults to «I<%CONFDIR%/alternatives>». + +=item B<--admindir> I<directory> + +Specifies the administrative directory, when this is to be different from +the default. Defaults to «I<%ADMINDIR%/alternatives>» + +=item B<--instdir> I<directory> + +Specifies the installation directory where alternatives links will be +created (since version 1.20.1). Defaults to «». + +=item B<--root> I<directory> + +Specifies the root directory (since version 1.20.1). This also sets the +alternatives, installation and administrative directories to match. +Defaults to «». + +=item B<--log> I<file> + +Specifies the log file (since version 1.15.0), when this is to be different +from the default (%LOGDIR%/alternatives.log). + +=item B<--force> + +Allow replacing or dropping any real file that is installed where an +alternative link has to be installed or removed. + +=item B<--skip-auto> + +automatic モードで適切に設定されている選択肢について、設定の確認を行わない。このオプションは B<--config> および B<--all> +とともに指定した場合のみ有効である。 + +=item B<--quiet> + +Do not generate any comments unless errors occur. + +=item B<--verbose> + +Generate more comments about what is being done. + +=item B<--debug> + +Generate even more comments, helpful for debugging, about what is being done +(since version 1.19.3). + +=back + +=head1 終了ステータス + +=over + +=item B<0> + +指定したアクションが正しく実行された。 + +=item B<2> + +コマンドラインの解釈か、アクションの実行時に問題が発生した。 + +=back + +=head1 環境変数 + +=over + +=item B<DPKG_ADMINDIR> + +B<--admindir> オプションが指定されていない場合に、この変数が設定されていると、この値が administrative +ディレクトリの起点として使用される。 + +=back + +=head1 ファイル + +=over + +=item I<%CONFDIR%/alternatives/> + +デフォルトの alternatives ディレクトリ。 B<--altdir> オプションによって変更できる。 + +=item I<%ADMINDIR%/alternatives/> + +デフォルトの administration ディレクトリ。 B<--admindir> オプションによって変更できる。 + +=back + +=head1 QUERY FORMAT + +The B<--query> format is using an RFC822-like flat format. It's made of I<n> ++ 1 blocks where I<n> is the number of alternatives available in the queried +link group. The first block contains the following fields: + +=over + +=item B<Name:> I<name> + +alternative ディレクトリに存在する選択肢の名前 + +=item B<Link:> I<link> + +選択肢の一般名 + +=item B<Slaves:> I<list-of-slaves> + +このヘッダが存在している場合、B<以降の> 行には、この選択肢の master リンクに対応するすべての slave +リンクが記述される。これは、slave 毎に 1 行ずつ記述され、各行は、1 文字のスペースに続き、slave の選択肢の一般名、スペース、slave +リンクのパスが記述される。 + +=item B<Status:> I<status> + +選択肢の状況 (B<auto> もしくは B<manual>) + +=item B<Best:> I<best-choice> + +このリンクグループで最適な選択肢のパス。利用可能な選択肢が存在しない場合、存在しない。 + +=item B<Value:> I<currently-selected-alternative> + +現在選択されている選択肢のパス。リンクが存在しない場合、B<none> という特別な値が設定される場合がある。 + +=back + +これ以外のブロックは、クエリ対象のリンクグループにおいて利用可能な選択肢を表示する。 + +=over + +=item B<Alternative:> I<path-of-this-alternative> + +このブロックの選択肢のパス。 + +=item B<Priority:> I<priority-value> + +この選択肢の priority の値。 + +=item B<Slaves:> I<list-of-slaves> + +このヘッダが存在している場合、B<以降の> 行には、この選択肢の master リンクに対応するすべての slave +の選択肢が記述される。これは、slave 毎に 1 行ずつ記述され、各行は、1 文字のスペースに続き、slave の選択肢の一般名、スペース、slave +の選択肢のパスが記述される。 + +=back + +=head2 Example + + $ update-alternatives --query editor + Name: editor + Link: /usr/bin/editor + Slaves: + editor.1.gz /usr/share/man/man1/editor.1.gz + editor.fr.1.gz /usr/share/man/fr/man1/editor.1.gz + editor.it.1.gz /usr/share/man/it/man1/editor.1.gz + editor.pl.1.gz /usr/share/man/pl/man1/editor.1.gz + editor.ru.1.gz /usr/share/man/ru/man1/editor.1.gz + Status: auto + Best: /usr/bin/vim.basic + Value: /usr/bin/vim.basic + + Alternative: /bin/ed + Priority: -100 + Slaves: + editor.1.gz /usr/share/man/man1/ed.1.gz + + Alternative: /usr/bin/vim.basic + Priority: 50 + Slaves: + editor.1.gz /usr/share/man/man1/vim.1.gz + editor.fr.1.gz /usr/share/man/fr/man1/vim.1.gz + editor.it.1.gz /usr/share/man/it/man1/vim.1.gz + editor.pl.1.gz /usr/share/man/pl/man1/vim.1.gz + editor.ru.1.gz /usr/share/man/ru/man1/vim.1.gz + +=head1 診断メッセージ + +B<--verbose> を指定した場合、B<update-alternatives> は、実行中の処理内容を逐一標準出力に出力する。問題が起きると、 +B<update-alternatives> はエラーメッセージを標準エラー出力に出力し、終了ステータス 2 +を返す。これらの診断メッセージは、読めばわかるはずである。もしわからなければ、バグとして報告して欲しい。 + +=head1 例 + +例えば B<nvi> や B<vim> のように、テキストエディタ B<vi> +と互換性のあるプログラムを提供するパッケージが複数ある。どのパッケージが使われるかは、リンクグループ B<vi> によって制御される。リンクグループ +B<vi> にはプログラム自身のリンクと、関連する man ページのリンクが含まれる。 + +B<vi> を提供するパッケージとその現在の設定を表示するには、B<--display> アクションを使用する: + +=over + + update-alternatives --display vi + +=back + +特定の B<vi> の実装を選ぶには、root としてこのコマンドを実行し、一覧から数字を選ぶ: + +=over + + update-alternatives --config vi + +=back + +B<vi> 実装の選択を自動的に行なうように戻すには、root としてこのコマンドを実行する: + +=over + + update-alternatives --auto vi + +=back + +=head1 関連項目 + +B<ln>(1), FHS (the Filesystem Hierarchy Standard). + + +=head1 翻訳者 + +高橋 基信 <monyo@monyo.com>. +喜瀬 浩 <kise@fuyuneko.jp>. +関戸 幸一 <sekido@mbox.kyoto-inet.or.jp>. +鍋谷 栄展 <nabe@debian.or.jp>. +倉澤 望 <nabetaro@debian.or.jp>. +石川 睦 <ishikawa@linux.or.jp>. +鵜飼 文敏 <ukai@debian.or.jp>. +中野 武雄 <nakano@apm.seikei.ac.jp>. + +=head1 翻訳校正 + +Debian JP Documentation ML <debian-doc@debian.or.jp>. |