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.\"$Id$
.\" SPDX-FileCopyrightText: 1989 - 1990, Julianne Frances Haugh
.\" SPDX-FileCopyrightText: 1997 Kazuyoshi Furutaka
.\" SPDX-License-Identifier: BSD-3-Clause
.\"
.\" Translated Fri Feb 14 23:06:00 JST 1997
.\" by Kazuyoshi Furutaka <furutaka@Flux.tokai.jaeri.go.jp>
.\" Modified Tue 18 Sep 2002 by NAKNAO Takeo <nakano@apm.seikei.ac.jp>
.\"
.TH PASSWD 5
.SH 名前
passwd \- パスワードファイル
.SH 説明
.I passwd
ファイルには各ユーザアカウントの様々な情報が記録されている。
書かれているのは次の通り。
.IP "" .5i
ログイン名
.IP "" .5i
暗号化されたパスワード (無いこともある)
.IP "" .5i
ユーザ ID 番号
.IP "" .5i
グループ ID 番号
.IP "" .5i
ユーザ名またはコメントのフィールド
.IP "" .5i
ユーザのホームディレクトリ
.IP "" .5i
ユーザのコマンドインタプリタ
.PP
パスワードが shadow 化されている場合は、
パスワードフィールドを埋めてはならない。
shadow パスワードを用いている場合、暗号化されたパスワードは
\fI/etc/shadow\fR に書かれている。
暗号化されたパスワードは、
アルファベット a から z、A から Z、0 から 9、\. と / の
64 文字から作られた 13 文字からなる。
この文字列がどのように解釈されるかの詳細は
\fBcrypt\fR(3) を参照のこと。
.PP
オプションとして、パスワードの後に、
コンマに続いてパスワードの有効期限文字列が記されていることもある。
この文字列はパスワードと同じ文字セットからなる。
最初の文字は、パスワードが何週間有効かを示す。
二番目の文字は、何週間経てばユーザがパスワードを変更できるかを示す。
最後の二文字は、
最後にパスワードを変更したのが
1970 年 1 月から何週間経過した時点であるかを表す。
パスワードの有効期限が過ぎた時は、
ユーザは新しいパスワードを設定しなければならない。
.PP
コメントフィールドは
\fBfinger\fR(1) のような様々なシステムユーティリティから利用される。
コメントフィールドには、追加情報として、
次のような 3 つの数値が記入されていることもある。
.IP "" .5i
pri= \- nice の初期設定値
.IP "" .5i
umask= \- umask の初期設定値
.IP "" .5i
ulimit= \- ulimit の初期設定値
.PP
これらのフィールドは互いに、また他のコメントフィールドと、
コンマを用いて分離される。
.PP
ホームディレクトリフィールドは、
初期作業ディレクトリの名前を与える。
\fBlogin\fR はこの情報を用いて環境変数 \fBHOME\fR の内容を設定する。
.PP
コマンドインタプリタのフィールドには、
ユーザのコマンド言語インタプリタか、
最初に実行するプログラムの名前を記す。
\fBlogin\fR はこの情報を用いて環境変数 \fBSHELL\fR の内容を設定する。
このフィールドに何も記されていない場合は、
デフォルト値として \fB/bin/sh\fR を使用する。
.SH ファイル
\fI/etc/passwd\fR \- ユーザアカウント情報
.SH 関連項目
.BR login (1),
.BR passwd (1),
.BR su (1),
.BR shadow (5),
.BR pwconv (8),
.BR pwunconv (8),
.BR sulogin (8)
.SH 著者
Julianne Frances Haugh (julie78787@gmail.com)
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